と、社長こしゅKKYは社員を1人ずつ尋問のため所長室へ呼び出した
とはいっても全員ではない
ひらGとようすけ兄さん、けんやに一年目の人間だけで、
残りの人間達はまるで蚊帳の外だった
ひらGの悪行は全てそこでこしゅKKYの元に暴露されてしまった
こうなると立場も何もあったものではない
手痛いしっぺ返し
飼い犬に手を咬まれた気分でもあっただろうか?
この件以来、ひらGは社員たちと距離をとるようになった
出社はしているらしいものの現場や宿直室に顔を出すことはない
たまたま廊下ですれ違うことがあってもこちらの挨拶には応じない
下を向き、視線を合わすことすらしない有様である
実際、彼がそれまで携わってきた局長職はようすけ兄さんが取り上げてしまう形となった
仕事を無くした男というものは、かくも辛いものである
自分が何のために存在しているのか?
発言権などもあろう筈もない
兎に角、ひらGは人が変わったように大人しくなってしまった
かつての勢いなど微塵も感じられない程に・・・
盛者必衰の理か?
たれもの予想通り
その年度末にひらGの退職が決定した
まだ初夏だったのだが・・・
社員達はみずからの行為に恐怖した。
その夏の納涼会は屋形船だった
お局OLの遅刻のため出航が遅くなり全てのコースを巡航できなくなってしまったが千住より荒川を経て東京湾に向けて船は進む
就職浪人中のしんごりらがはじめて公の場に登場したのはこの時だ
こしゅKKYより発表があがる
「このたび、ひらG君の勇退をもちまして・・・」
隅っこで神妙な面持ちのひらGが唇を噛む
そしてその向かい離れで、やけに上機嫌な部長ひげダンス
専務ハマちゃんは相変わらず泥酔してしまっている
場内は異様な雰囲気に包まれていた
こんな、状況で酔えるはずが・・・・
ある人にはあった!!
特に、犬猿の仲のライバルが失脚したとあって
ひげダンスの歓喜は筆舌しがたいものがあった
カラオケで
「ファンキー・モンキー・ベイビー」
「won't be long」
を披露するほどの暴れっぷり!!
高らかな「勝利宣言」であった
両者がここまで明暗くっきりとなるとはたれが予想しえたろうか?
かくしてクーデター、革命は成就した
しかし、これが新たな問題の火種となっていくのだが・・・
夜明け告げる朝日に 月は消えていく
勝利だけ胸に秘め 君はまた旅立つ










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